自動運転という言葉が
当たり前のように使われている今
JR東日本の常磐線各駅停車に
3月からATOが導入されます。
言葉では聞いたことあるけど
実際どういうものなのか
というのを簡単にわかりやすく
ATO(自動列車運転装置)
ATOというのは
3つの英単語からなる略語です。
A : Automatic
T : Train
O : Operation
堅く言うと、
自動列車運転装置
と言います。
山手線でもATOの試験運転を深夜にしているというニュースがありました |
自動列車運転装置とは
これは読んで字の如く
列車の運転を自動化する装置
です。
この装置を導入すると、
自動運転が可能になります。
運転士はいらないの?
正確に答えるとすると
今のところは
いる場合といらない場合がある
というのが正解です。
単にATOを導入するといっても
条件があります。
ATOを導入する条件
今現在、ATOを導入して
無人運転をしている路線はいくつかあります。
首都圏だと
- ディズニーリゾートライン
- ゆりかもめ
- 日暮里舎人ライナー
- 横浜シーサイドライン
無人運転をするために必須条件はただ1つ
国土交通省の認可を受けること
です。
ただこれにはいろいろと課題があります。
明確にこうでないと認可を受けられないというのは
どこかに明記されているわけではありません。
上記の路線を想像すると、
例えばですが、
- 全ての駅にホームドアがついている
- 踏切がない
- 鉄の車輪で走っていない
- 長い両数でない
東京メトロのATO導入路線は運転士が乗務しています |
自動運転は非常に難しい技術
鉄道は
鉄のレールの上を鉄の車輪が走ります。
鉄の車輪は走るたびに摩擦を受け摩耗します。
それはレールも同様です。
いくら技術が進歩しても
車両についている一つ一つの車輪には個体差があり
レールも直線部分や曲線部分など場所によって個体差ができます。
全ての要素を計算して完璧に自動運転する
というのは非常に難しいです。
こういったこともあり
ATOを導入している路線は日本中に多くありますが
主に鉄の車輪と鉄のレールを用いている路線では
運転士が乗務しています。
運転士の技術と経験あっての自動運転
自動運転での最大の懸念材料は
安全
と
乗り心地
です。
運転士が乗っていないということは
何か異常があったときどのように対応するのかが
非常に重要になります。
(ディズニーリゾートラインのように、車掌だけ乗る路線もあります。)
機械やプログラムが自動制御して運転すると
決められた場所に止まることができますが
それは列車にどれだけの人がどのように乗っているかまでを
考慮しているものではありません。
ブレーキがとても強く倒れそうになってしまったり
急加速、急減速をしたりするかもしれません。
運転士の技術というのはとても素晴らしいです。
この技術はデータだけでは作られず、様々な経験あっての技術です。
自動運転は運転士の技術と経験あっての産物です。
今後技術革新はどんどん進み
自動運転が当たり前になる時代が来るかもしれません。
しかし、どんなときであっても
人の技術に勝るものはない
と僕は思っています。
以上、けんでした。