最近何かと話題のclubhouseっていうやつですね。
にどねも、先週こういうのに敏感な人に誘ってもらって入ってみました。
つらつらと使ってみた感想を書いていきますが、
招待制だし、基本実名制なので、
アラサー的感性でいうとmixiやfacebookが流行った時に近い感じがします。
何か技術的にめちゃくちゃ新しいとかは無い気がしています。
みんな使っているであろうLINEのグループ通話やDiscordのようなオーディオチャットの延長線上のようなサービスです。
簡単にまとめるとこんな
- 自分で通話ルームを建てたり、他の人の通話ルームに参加するだけ
- 他の人のルームに参加すると最初は聞き専、ホストがスピーカーに指定したら話せるようになる
- ルームは「公開」、「フォロワ-だけ公開」、「選んだ人だけ公開」が選べる
- テキストチャットやスタンプ機能はない。挙手のみ。
- ルームは「何時からこんなタイトルで誰々がしゃべるぜ!」って予約できる
本当に今書いたくらいの機能しかないです。
音声も録音とかできないし、ビデオ通話機能もありません。
なんかむしろ技術的にはビデオ会議よりもずっとシンプルになっていますね。
むしろこのシンプルさこそが分かりやすく、広がっている一因だとも思います。
シンプルなサービスが広がるというのは、初期のTwitterを思い出します。
2009年頃はマジでリツイート機能すらなくてリプライをお気に入りとDMくらいしかなかったんじゃないかな…。
文字数制約が、Clubhouseでいうと音声のみのコミュニケーションというところ。
有名人・インフルエンサーが使いやすいのが盛り上がりの一因かも
Clubhouseは音声だけかつ録音禁止という性質上、文字ベースのSNSより炎上しにくいです。
そりゃ本当に良くないこと言ったら燃えると思いますけどね?
Twitterは一言一句が消さない限り残り、それがリツイートという形で、
本来そのユーザーのフォロワーでない人にまで波及していきます。
しかしながら、Clubhouseは「その時そのルームにいた人」しか、
その人の発言を消費できないんですよね。
録音機能も無いので、最初からずっとトークをこっそり録音でもしない限り、
発言の証拠的なものは残らないし拡散しません。
しかも、各ルームの聞き専の人たちは発言者に対してなにかコメントしたり意見する手段がアプリ内には存在しないため、誰かが揚げ足取りをして燃やすのもなかなか難しい構成になっていると言っていいんじゃないでしょうか。
昨今の殺伐としたTwitterでの政治・その他個人的信条に関するな不毛なクソリプとか見せられている側からすると、そういうやり取りが目や耳に入らない時点で幾分か心が軽くなりますね~。
そういう側面もあって、
有名人やインフルエンサーを中心に上手く活用されている印象です。
TV番組の終わったあとの反省会とか、
オレオレオールナイトニッポン的なことしてる人とかいます。
芸能人のみなさんがお互いにお友達呼び合って楽しくお話してますね。
音声しかないので、うるさくなければ場所も格好も気にする必要がないです。
インスタライブとかTiktokライブとかYoutubeのような動画媒体で
ファンやコミュニティと交流するより圧倒的にハードルが低いですよね。
メイクしなくていいんですよ?
好きな芸能人や有名人のトークを聞き専で追いかけたいぜっていう人は、
誰かに招待してもらって入っておくと色々と楽しめるかもしれない。
怪しそうな人もルームもあるけど、自分から突っ込まなければ(今の所)無害
こういう新しいSNSについてまわる永遠の課題ですが、
本来の趣旨にあってるんだかあってないんだか分からない、
ただひたすらフォロワー増やしてネットワーキングしたいだけの人も存在します。
例えば「相互フォロー無言部屋」みたいなやつですね。
音声オンリーSNSで誰も何も話さないことに何か意味があるのか。
ジョン・ケージの4分33秒鑑賞会ならいいと思いますけど。
お友達ほしいの!っていう人は、入ってもいいかもですが、
それなら自分で趣味について話す部屋でも建ててお友達作ったほうが健全です。
そもそも、招待制だから招待してくれた人のお友達のお友達の~
みたいなつながりでお友達増やせていけるはずなんですけどね。
確かにいわゆる鍵垢みたいなフォロワーを制限する機能は無いので、
謎の怪しそうな人にフォローされる可能性はありますが、
DM機能も無いし、ルームに来られてもスピーカーに設定しない限り聞き専なので、
自分から積極的に交流しに行かない限り無害なはずです。
そのへんも含めて、SNSにありがちな謎アカに粘着されるみたいな
不愉快な体験が極力発生しないような設計になっているところはgoodです。
ブームが続くのかどうかは結構微妙かも
にわかに日本で流行り始めたClubhouseですが、
このブームが継続するかどうかは結構微妙なところです。
やっぱり基本実名制なところがネックだと思います。
facebookも日本の若者にはそんなに人気ないですし、
実名を晒す勇気は我々にとっては高いハードルです。
検索機能で普通に知り合いとか探せちゃいますからね。
もうちょっとユーザーアクティビティの公開範囲を設定できるならありかもしれないですけどね。
相互フォロワーには自分が今何のルームを聞いてるかバレるんですよ。
僕とか恋人のお姉さんにフォローされてるんですけど、
さすがにちょっとAV女優のルームにベッタリ張り付いてるのを見られたくないです。
もちろん強引に偽名などで登録はできますが、
ユーザー登録の使用上、苗字&名前にわけてなにか入力する必要があります。
YOASOBIのayaseさんは、ayase ayaseで登録されてました。笑
有名人やクリエイターのお話を聞き専でラジオ的に使うのが
メインになってくる気もしますが、
「ピカチュウしかいない部屋」とか
「ランニングの吐息が流れるだけの部屋」とか
良い意味で変態的な使い方をしているルームもあるので、
今後の発展やアプリの展開は注目していきたいと思います。
【通常ツイ】
— 方丈 海@毎日投稿 1ツイートで完結する小説 (@HOJO_Kai) February 3, 2021
clubhouseに登録した友人からの報告に「ランニング趣味の人達でラジオ感覚で走りながら音声を繋ぎ、各々の吐息が延々と聞こえてくるルームもある」って聞いて、とてもシュールな一面もあるんだなと思いました。