どうも。
男飲み編集部けんです。
今回は聞きなれない方もいるかもしれませんが、特別なルールを教えましょう。
“大都市近郊区間”
についてです。
結論
いろいろと面倒だから、都市圏は簡単にするね
です。
解説します。
まず、大都市近郊区間にはいくつかエリアがあります。
東京・大阪・福岡・新潟・仙台の5つです。
このエリアには独自ルール3つあります。
簡単に言うと、
- エリア内で利用するときの運賃の計算は、「実際の乗車経路に関わらず、最も安くなる計算する。」
- 「途中下車はできない。」降りるときはその都度、精算する。
- エリア内では距離に関わらず、「きっぷの有効期限は1日。」
1について
「実際に乗車した経路通りに計算した運賃を支払う」
のが鉄道のルールだけど、都市圏の場合は
目的地まで行くルートが複数ありすぎて、
それをいちいち計算するのが面倒。
加えてICカードができたので、余計に考えること多くなっちゃうから、
「最短経路で最安の運賃計算に統一しましょう」ということになった。
というくらいの感覚でいいです。
2について
途中下車はできませんので、その都度運賃支払ってくださいということ。
きっぷには片道101キロ以上だと乗車経路上で途中下車できるっていう
ルールがあるけど、このエリア内は適用されません。
これが不便だったりする。
3について
たとえ、エリア内でどれだけ距離があったとしても、
きっぷの有効期限は1日です!
ルール1は、安く計算されてるならいいだろうって思ってもらえるんだけど、
問題はルールの2と3です。
途中下車できない上に、有効期限1日の辛さの例をあげましょう。
長野県の松本駅から福島県のいわき駅まで行くとします。
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左:松本駅 右:いわき駅 |
2つの駅の距離は450.2キロ、特急を乗り継いでも約5時間半かかります。
この2つの駅はどちらも大都市近郊区間内の駅、つまり途中下車もできなければ、
きっぷの有効期限は1日です。普通は途中で1泊くらいしたいですよね。
それでもルール上できません。エリア内で遠くに移動することになると不便。
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「そんなのおかしい!!」というご意見は受けております |
こういうときにどうするかをご提案です。
大都市近郊区間には特例があります。
その中の1つに、
「新幹線を利用する場合は含まれません」
という特例があります。
さっきの例だと、松本からいわきの行き方は、2パターンあります。
- 松本→(特急あずさ号)→新宿→(中央線快速電車)→東京→(特急ひたち号)→いわき
- 松本→(特急しなの号)→長野→(北陸新幹線)→上野→(特急ひたち号)→いわき
1の場合は大都市近郊区間のルールが適用。
2の場合は北陸新幹線を利用しているので、大都市近郊区間のルールは適用外。
少し遠回りなので、距離は493.1キロ。有効期限は片道で4日間、途中下車できます。
ただし、この場合きっぷのルールに準じるため、あくまで乗車経路上の途中下車ができるということ。
(例えば、甲府で降りたいなどはできない←経路上ではないため)
時間的には1と2でほとんど変わりはありません。
金額的には1の方が少し安いです。
あともう1つ、視点を変えてみるテクニック。
“大都市近郊区間内だけで使うことがなければ、このルールは適用されません”
松本駅の隣に北松本駅っていう大糸線の駅があるなあ・・・
乗車券の金額は距離によって決まってるから・・・
調べてみると良いことあるかも
ここから先はみなさんで考えてみてね。
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乗車券は距離で値段決まるから、隣の駅でももしかしたら値段は・・・ |
便利な反面、不便なこともあるけれど、そこは理解して上手く鉄道使いましょう!
以上、けんでした。