人間って誰しも少なからず好き嫌いあると思うんですけど、私は乳製品がダメです。
でもチーズケーキは食えるって言ったら「贅沢いうな!」って言われました。
にどねです。
好き嫌いってそういうもんじゃない…?理屈じゃないのよ。
まずメタファーについて話しておこう
映画や小説、演劇のような作品にはメタファー(隠喩; いんゆ)がたくさん仕込まれていますよね。
ダイレクトな言葉でなにかに例える直喩(ちょくゆ)ではなく、例えとは明示されていない表現です。
- グレープフルーツのような大きさとかたちの、美しい一対の乳房…
― 村上春樹「1Q84」より
これは直喩ですね。
ちなみに、村上春樹先生は度々おっぱいをグレープフルーツに例えます。
他作品でも出てきます。大きすぎず小さすぎず、それがグレープフルーツってもんなのよ。
- 島村の掌のありがたいふくらみはだんだん熱くなって来た。
― 川端康成「雪国」より
これが暗喩です。おっぱい的な単語がなくても「ありがたいふくらみ」はそれを指すわけですね。
全男子にとっては間違いなく”ありがたい”ものです。
牛乳は「子どもっぽさ」のシンボル?
映画の中のメタファーは人物の性格や心情や状況を暗示するものが多いですが、
牛乳が特にわかりやすい上に比較的よく登場します。
人間は赤ちゃんのときに母乳を飲んで成長するので、
牛乳を飲む行為は「まだ子どもっぽさを残している」とか「無邪気さ」、「愛情を望む」
のような心情を表現しているように解釈できるものが多いように感じます。
時計じかけのオレンジ
牛乳が出る映画と言われたら最初に挙げたいほど、ミルクバーでドラッグ入り牛乳を飲むシーンが印象的です。
やはりこれはアレックスたちの精神の未熟さを表現しているんじゃないかと思えます。
そしてどこか自分たちに向けられる愛情が不足している面も表現されている気がしてきます。
ちなみに、「にどねの名作だけど他人におすすめしない映画ランキング」堂々のTOP3です。
レオン
一部では「体臭を消すために牛乳を飲む」とされているようですが、それだけでないと思います。
あのいかついレオンが牛乳を飲むとどこか柔らかい印象を受けます。
どこか無邪気な一面が彼の中にあるんじゃないかという感じを生み出しています。
マチルダばっかり観ちゃダメだぞ。
マッドマックス怒りのデスロード
これは牛乳というか母乳なんですよね。愛情と成長のメタファーと考えています。
ホンマに狂ってるんですけど、母乳が最高級飲料という世界観の中で
母乳飲みまくりのイモータン・ジョーは筋肉ムキムキマッチョマンです。
マックスが母乳で顔を洗って行動を起こすシーンもありますね。
告白
邦画で牛乳が出る映画といえばこれですね。
最初のシーンに生徒みんなが牛乳を飲んでます。ネタバレなのでこれ以上言わない。
生徒(中学生)たちもまだまだ精神的に未熟で愛情を求める存在であることを最初に印象付けてます。
湊かなえ先生は牛乳の使い方がエゲツない。
牛乳のメタファーは映画では結構有名
もっといろいろと詳しく知りたい人は
を見てみてください。英語なんですけどね。。。
言っていることは本記事と大筋は一緒なんですが、各作品ごとにさらに詳しく牛乳の効果を解説しています!
メタファーは牛乳だけじゃない!
劇中に何気なく出てくる牛乳ですらこんだけ語れるんですから、他にもメタファーが映画の中に沢山あるのです!
さりげないシーンも真剣に観ちゃうんですよね…。
メタファーがわかると自分で色んな角度で作品を考えるキッカケになると思います!
ではでは。